天才悪女は嘘を見破る〜王太子の教育係になったはずが溺愛されてます。すべてを奪った義妹一家は自滅しました〜
国王の命が下ったことで、アマリリスは関係者たちに尋問することが許された。ルシアンの右腕として辣腕を振るうカッシュに補佐をしてもらうことになった。
「アマリリス嬢。このような形でお会いするのは遺憾ではありますが、よろしくお願いします」
「いえ、私だけでは力不足のため、カッシュ様のお力をお借りいたします。よろしくお願いいたします」
挨拶を済ませたふたりは調査用の部屋を用意してもらい、早速、当日の関係者に聞き取りを始める。
ひとり目はロゼシャパンをアマリリスに渡した給仕だ。席につくなり憔悴しきった様子で、アマリリスに訴えてきた。
「ボ、ボクはなにもしてません! 信じてください! ただあの日も指示された通り、会場でシャンパンを配っていただけなんです!」
アマリリスの琥珀色の瞳が、冷静に給仕を見つめる。
眉尻が下がって視線は揺れ口元は引き下がり、膝の上に肘をつき両手をギュッと握りわずかに震えていた。
(極度の不安と焦り、それからこの状況に対する恐怖を感じているわね。そう感じる原因が隠し事をしているからなのか、罪を着せられることに対してなのか、見極めないと………)
「アマリリス嬢。このような形でお会いするのは遺憾ではありますが、よろしくお願いします」
「いえ、私だけでは力不足のため、カッシュ様のお力をお借りいたします。よろしくお願いいたします」
挨拶を済ませたふたりは調査用の部屋を用意してもらい、早速、当日の関係者に聞き取りを始める。
ひとり目はロゼシャパンをアマリリスに渡した給仕だ。席につくなり憔悴しきった様子で、アマリリスに訴えてきた。
「ボ、ボクはなにもしてません! 信じてください! ただあの日も指示された通り、会場でシャンパンを配っていただけなんです!」
アマリリスの琥珀色の瞳が、冷静に給仕を見つめる。
眉尻が下がって視線は揺れ口元は引き下がり、膝の上に肘をつき両手をギュッと握りわずかに震えていた。
(極度の不安と焦り、それからこの状況に対する恐怖を感じているわね。そう感じる原因が隠し事をしているからなのか、罪を着せられることに対してなのか、見極めないと………)