天才悪女は嘘を見破る〜王太子の教育係になったはずが溺愛されてます。すべてを奪った義妹一家は自滅しました〜
その瞬間、ガッと後頭部を押さえつけられ、しかもアマリリスの唇をひんやりとした柔らかいものが撫でていく。驚いてくりを開くと、ニュルリと口内へ侵入してきて縦横無尽に動き回った。
冷たかったそれはやがて熱を持ち、アマリリスを翻弄する。
息ができなくて苦しくなったアマリリスはルシアンの胸を強く叩いた。
「んんーっ!」
「ぷはっ……はあ、愛しい人のキスで目覚めるなんて最高だね」
「もう、ルシアン様! 息ができなくて死ぬかと思いました!」
「ふふ、ごめんね。リリスにキスされてると思ったら、我慢できなかった」
アマリリスはどんどんぼやけていく視界を瞬きでやり過ごしたかったが、こらえきれず涙がポロリとこぼれ落ちる。
ルシアンは慌てて起き上がり、アマリリスを優しく抱きしめた。
「よかった……ルシアン様、目が覚めて……よかった……!」
「リリス、泣かないで。心配かけてごめんね」
「ルシアン様……!!」
ルシアンの胸元を濡らしながら、アマリリスはこの温もりを絶対に手離さないと決心した。
冷たかったそれはやがて熱を持ち、アマリリスを翻弄する。
息ができなくて苦しくなったアマリリスはルシアンの胸を強く叩いた。
「んんーっ!」
「ぷはっ……はあ、愛しい人のキスで目覚めるなんて最高だね」
「もう、ルシアン様! 息ができなくて死ぬかと思いました!」
「ふふ、ごめんね。リリスにキスされてると思ったら、我慢できなかった」
アマリリスはどんどんぼやけていく視界を瞬きでやり過ごしたかったが、こらえきれず涙がポロリとこぼれ落ちる。
ルシアンは慌てて起き上がり、アマリリスを優しく抱きしめた。
「よかった……ルシアン様、目が覚めて……よかった……!」
「リリス、泣かないで。心配かけてごめんね」
「ルシアン様……!!」
ルシアンの胸元を濡らしながら、アマリリスはこの温もりを絶対に手離さないと決心した。