天才悪女は嘘を見破る〜王太子の教育係になったはずが溺愛されてます。すべてを奪った義妹一家は自滅しました〜
ルシアンは昨夜のことを思い返す。
数日前にロベリアからアマリリスのことで相談があると、メモ紙を密かに渡された。真っ先の考えたのはどうやってこのチャンスを活かし、ロベリアを排除するかということだった。
『いや、むしろロベリアが来るのを待っていたよ』
『本当ですか? 嬉しいです……!』
一瞬だけロベリアは表情を固めたが、頬を染めて喜びルシアンの私室へと足を踏み入れる。ネグリジェの上にガウンを羽織っただけの装いは、夜遅くの訪問だとしても不適切だ。
(ふふ、わかりやすいなあ……僕はその方が助かるけれど)
ルシアンは獲物がかかった喜びを抑えながら、ロベリアをソファーへ座らせた。
『それで、アマリリスに関しての相談というのはなに?』
『実は……お義姉様に隠れて意地悪をされているのです。ずっと部屋に立たされていたり、何度も何度も無駄な用事を言いつけられたりしています。ですから、お義姉様はルシアン殿下の婚約者としてふさわしくないと思うのです!』
『そう……だったんだ。それはつらかっただろう』
数日前にロベリアからアマリリスのことで相談があると、メモ紙を密かに渡された。真っ先の考えたのはどうやってこのチャンスを活かし、ロベリアを排除するかということだった。
『いや、むしろロベリアが来るのを待っていたよ』
『本当ですか? 嬉しいです……!』
一瞬だけロベリアは表情を固めたが、頬を染めて喜びルシアンの私室へと足を踏み入れる。ネグリジェの上にガウンを羽織っただけの装いは、夜遅くの訪問だとしても不適切だ。
(ふふ、わかりやすいなあ……僕はその方が助かるけれど)
ルシアンは獲物がかかった喜びを抑えながら、ロベリアをソファーへ座らせた。
『それで、アマリリスに関しての相談というのはなに?』
『実は……お義姉様に隠れて意地悪をされているのです。ずっと部屋に立たされていたり、何度も何度も無駄な用事を言いつけられたりしています。ですから、お義姉様はルシアン殿下の婚約者としてふさわしくないと思うのです!』
『そう……だったんだ。それはつらかっただろう』