天才悪女は嘘を見破る〜王太子の教育係になったはずが溺愛されてます。すべてを奪った義妹一家は自滅しました〜
(待って、待って、待って! こんな麗しい表情で見つめられたら、心臓が止まっちゃう!!)
心の中ではのたうち回っていても表情には出さずに、アマリリスはルシアンにエスコートされダンスを踊りはじめる。
クルクルと回りながらスッテプを軽やかに踏み、優美なふたりは会場の視線を集めた。ルシアンはアマリリスが自分のものだと見せつけたくて、耳元で愛を込めて甘く囁く。
「リリス」
「はい、なんでしょう?」
「君だけを愛してる」
「…………っ!」
突然のルシアンの愛情表現に、アマリリスはこらえきれずクールな表情を崩した。
頬は薔薇色に染まり、琥珀色の瞳は潤んでシャンデリアの光を反射している。いつもはまっすぐな眉尻を下げてアマリリスはルシアンを見上げた。
「うわっ! その表情、他の男に見せないで!」
「え? どうしてですか? こんな風にしたのはルシアン様なのに」
「ダメ、絶対に他の男に見せたくない」
心の中ではのたうち回っていても表情には出さずに、アマリリスはルシアンにエスコートされダンスを踊りはじめる。
クルクルと回りながらスッテプを軽やかに踏み、優美なふたりは会場の視線を集めた。ルシアンはアマリリスが自分のものだと見せつけたくて、耳元で愛を込めて甘く囁く。
「リリス」
「はい、なんでしょう?」
「君だけを愛してる」
「…………っ!」
突然のルシアンの愛情表現に、アマリリスはこらえきれずクールな表情を崩した。
頬は薔薇色に染まり、琥珀色の瞳は潤んでシャンデリアの光を反射している。いつもはまっすぐな眉尻を下げてアマリリスはルシアンを見上げた。
「うわっ! その表情、他の男に見せないで!」
「え? どうしてですか? こんな風にしたのはルシアン様なのに」
「ダメ、絶対に他の男に見せたくない」