青白磁のエンドロール
「俺は自転車、住んでる場所まですぐ着く距離なんよ」
「自転車なんだ。自転車で来てるコーチ多いよね」
「すぐ近辺に住んでる人が多いみたいだな」
車も所有しているらしいが、健康にも良いから天気が良い時には……って、青鷹君は入口付近の駐輪場を指差す。
向かい合って話しているのに、懐かしさにわっ! と笑い合うわけでなく、話を続けるべきなのか迷っていると、ブーッブーッとスマホのバイブ音が鳴り始め、自分じゃなく青鷹君の方だった。