青白磁のエンドロール
一番手前が空いているしもちろん座ろうとしていると、奥のソファーに自分と同じSグループのジャージを着ている男女が話をしていた。どうやら他のスクールの社員のようである。別に聞き耳を立てているわけじゃないが笑っていて、親しそうだ。
スマホを取り出すと、珍しく大学の友達から連絡が来ていた。
久しぶり、元気? だって。
お互い遠い場所にいるし会うことはないだろうけど、久しい連絡に懐かしいな、と思いながら返事をする。
就活はもちろんあったものの、半年前までは遊べる最終学生だったのに、今は社会人。水泳も教わる立場から、教える立場へと劇的に変化した。