青白磁のエンドロール
変わらず元気だよって、短い文章で近況報告をポンポン送り合う。
こんな自分でも、友達はいる。これが意外と多い方かもしれない。別に目立つ明るい性格でもないのに、気づけばずっと前から、いつもクラスの中心のような華やかなグループの端っこにいて、よく分からない無口なキャラ。で通用していた。
中学でも、高校でも、気づけば引っ張られるように同じような奴らといて、一人で居たって平気なのに、一人で居るより得したことも正直多かった。
「へぇ守保さん、手話できるんだ」
ふいに隣から発された名前に、パッと顔を上げる。