青白磁のエンドロール






 気まずいな。

 あっちは顔を見てどう思うか分からないけど、自分を認識されたくない。

 相手は案外あっさり笑う姿が想像できないわけじゃないものの、自分は違う。おそらく、ぶっきら棒な態度しかとることができないと思うから。

 立ち上がると彼らに背を向けて、何事もなかったかのように来た道を引き返す。

 学ぶために来ている研修会に、断らざるを得ない理由があって来れなきゃよかった。

 嫌でも高校の思い出だけが脳内に駆け巡り、賑やかな所へ戻る間にも、気を取り直してビールを飲む間にも、部屋に戻って風呂に入る間にも、眠る寸前まで絡みついて、果てには逃がさぬようしっかり夢にも現れた。









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