青白磁のエンドロール
リュウさんがお昼過ぎに帰る頃、引き継ぎで午後の二人がやって来たのを確認後、私はロッカーの鍵をトレーに入れると館内の掃除に向かった。
自販機やロビーの椅子を布巾でキュッキュと拭いて、ロッカー掃除。洗面台をピカピカにしながら、モップに掃除機。基本ずっとフロントにいるから、少しの間離れる掃除の時間が意外と好きなのである。
女子更衣室で会員さんとちょろっと話した後に入る乾燥室は、頭上からぼっと熱風が強く吹いており、息苦しい。冬場は良いけど、夏の乾燥室トイレ掃除は、短時間でも額に汗が滲むのだ。
「……終わった」