青白磁のエンドロール





 車のエンジンをかけると、青鷹君の乗る黒い普通車が先に駐車場を出て、後に続く。音のない車内、雪を払うワイパーが一定のリズムでキュッキュと左右に動く。前を走る車に青鷹君がいるのは、不思議な気分だ。

 話したいまでなかったのに、話せないなって思ってたから……何だろ。やっと、話せた感が……ちょっとだけ。

 スクールを出て通りを下ると、大きな交差点を左折。昔は田んぼ道だったらしい〇号線、ここ数年で左右に大きなお店がどんどん立っているから、そのうち海辺の大通りよりも栄えていくのかも?




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