青白磁のエンドロール





 暫く時間をかけつつ二人で注文を済ませると、どうやら透明のパックに一つ五個ずつ入れてもらえるみたい、流石にそれ以上はどうしてほしい……と言えなかった。元々15個全部を一緒に入れられる思いをすれば、かなり配慮してもらえている。

 カラフルなワックスペーパーに包まる、野球ボールのようなアイスが味もランダムに詰められていて、保冷剤を入れて貰ったはいいが──

 二人にとって、考えることが増えてしまった。

「「どうしよっか」」

 青鷹君が大きな紙袋を貰って雪の降る外に出ると、ピッタリ言葉が重なる。




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