青白磁のエンドロール





「……じゃあ、うん、ありがとう。すごい、こんなにいっぱい」

「いいえ、良かった」

 静かに笑う青鷹君と、宝くじ売り場の横にある小さなベンチでアイスを分け合うことになったが、すもものジャムが入ったヨーグルトアイスと、チョコミント、ミカンのシャーベットが三つ並んだ一パックを見た途端、また遠慮されるのだとすぐに気づいた。

 両者、絶対にこれは食べたい、譲りたくない。は、完全にない。

 またすぐ譲られることが目に見えている。ほら、どうぞってパックを渡そうとする青鷹君の手が伸びる前に──

 私は、口を開いていた。






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