青白磁のエンドロール
体操服って単語を本人じゃないから伝えづらく、直接的なワードを避けると、下を向いたワタシモリは間を置いた後に再び顔を上げた。
「えぇと……新しいの買ったから大丈夫って」
同じく単語を避けたワタシモリは会話に困っているけど、やはり守保は何かを無くして、新しい物を購入していた。
「南浦君、どうして?」
「ん、本人と話してみる。ありがと」
「……そっか、うん、分かった」
初めて話すワタシモリはぶっきら棒な自分を前に、戸惑い無理に小さく笑う。実際話してみても、ワタシモリの印象は変わらなかった。