青白磁のエンドロール






「守保さん、良いお年を」

「ハダマ先生も、良いお年を」

 隣にバッグを置いていたハダマ先生は変わらぬ態度で、一昨日も、昨日も、今日も、たった今も笑っているし、皆の笑顔を自然に引き出してくれる。

 あまりにも普通だから、気まずさ等も殆どない状態での別れとなった。

 “いい人”という言葉は、難しい。

 でも、ハダマ先生は“いい人”に部類される人だと思う。





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