青白磁のエンドロール
第四章 『アベンチュレッセンス』






~南浦 青鷹~

 ちせと二人で年越しする、大晦日から数日前。

「悪いけど、俺今日お酒飲めないんだ」

 居酒屋まで車で来たニシは、やたら大きなドリンクメニューから隠れていた白い顔を出した。

「えー私飲めるように、わざわざ電車で来たのに……」

 頬杖を突くコバは、ニシの発言に溜め息をつく。

「ごめん俺も、車で来たから」

「え、青鷹も? うわー一人頼みづら……二人とも、空気読めないね」

 海辺のO街と、栄えるN街の間にあるK街で集まっているのは、自分とコバ、そして高校の頃の同級生ニシである。












< 301 / 672 >

この作品をシェア

pagetop