青白磁のエンドロール






 コバと二人。

 普通に懐かしい友達だ。しかし最近を振り返ると、急に“二人”で会うことに対しての変な躊躇を持つのは──

 軽く注文を終えると、ニシが改めるように俺を見ている。

「南浦か、まさかまた会うって思わなかった」

「な、俺も。すごい、お肌がつるつる……」

「いやそういうのいいから」

「ニシは褒められるの嫌だもんねー」

 親し気なコバの口調に、彫が深く彫刻のような顔立ちのニシは目を背ける。





< 304 / 672 >

この作品をシェア

pagetop