青白磁のエンドロール
コバと二人。
普通に懐かしい友達だ。しかし最近を振り返ると、急に“二人”で会うことに対しての変な躊躇を持つのは──
軽く注文を終えると、ニシが改めるように俺を見ている。
「南浦か、まさかまた会うって思わなかった」
「な、俺も。すごい、お肌がつるつる……」
「いやそういうのいいから」
「ニシは褒められるの嫌だもんねー」
親し気なコバの口調に、彫が深く彫刻のような顔立ちのニシは目を背ける。