青白磁のエンドロール






 ワタシモリが言っていたのも、やはり体操服で間違いなかったわけだ。

 それで……という顔で続きを求められた後、自分なりに考えながら状況を伝えたものの、途中からの守保の表情を見ていると、酷く残酷なことを言っているんだ。とすぐに感じ取ってしまった。

「置いてあるのは、守保が言ったように……するけど」

 表現しづらい顔つきで、最後に笑った守保は、次はローファーを取り出してこちらに背を向けた。

「もう新しいのあるから、捨てたい」





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