青白磁のエンドロール
「あー……まぁ、一時的にどうするにしても、俺が持つのな変だし」
「……だよね」
歩きながら目が合い、笑っているのに暗い顔をする守保と、プールに近い場所ですぐに戻ると一旦別れを告げた。
散らかった男子ロッカーに入ると、守保の上下の体操服は変わらず角の机の下にぐしゃりと置かれたまま。
触れることに躊躇したが、何かを言われた時は最終的に言い返せる理由もあるし、鞄の中に隠すのもおかしいから、屈むとゼッケンの見えぬように緩く握ってすぐに引き返そうとした。