青白磁のエンドロール





「あ、そう。早く着替えたら?」

 普段から愛想は悪いが、今は意識的に苛立ち歩き出しても、まだサトナカはこちらを見ている気がした。

 分からない、けど、おかしいだろ。

 頭が良くて、普通に明るく誰とでも仲の良いサトナカ。変な噂も聞いたことがないし、寧ろ部員たちには話しやすいと好意的に思われているような生徒。後輩にも、自分と違い優しい先輩だと慕われている。





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