青白磁のエンドロール






 じっとり熱い外に出ると、建物の影に待っていた守保は、俺の握っている体操服を見て、悲しそうに笑った。

「うん、これ私の」

「だよな」

「なんで……っていうのは、あんまり考えたくないな」

 間違って持ってた……はないよね、って守保は眉を下げて笑う。

「親とか、担任とか、他に相談できる人でも……いたら、言ってもいいと思うけど」

「……そうだね」






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