青白磁のエンドロール
依然体操服を持ったまま、建物の隅で二人向かい合う時間が暫く続き、守保はまた笑った。
「笑わなくていいと思うけど」
「……だよね、笑う場面じゃないけど……こうならない?」
とりあえず、今持っているこれは。
処分と言っても今この場ですぐにできないし、どうしようか。女子の体操服など、自分が持って帰れるわけがない。
「ごめん、南浦君、押し付けられて困らせてるよね。……大丈夫、家でどうにかする」