青白磁のエンドロール
「まだ何か……あった?」
「え」
「……かなって、思ったけど。違うかな」
知れた方が良いって言う守保を見て、結局その日、夏の夕日が大分傾くまで、外に立ったまま二人で話し込んでしまった。
正直、こんなことで目立ちたくない。大事にしたくない。
でも、俺はこれってさ。
普段目立つ南浦君には、分からないよ。
いる場所が違うから、分からないよ。
どんな言葉の先にも、守保は小さく笑っていた。