青白磁のエンドロール
お前さ、この二週間、内心ヒヤヒヤしてたんじゃないの?
何かが起こるかもって、思ってたんじゃないの?
一人……他にもいた?
結局悩んだ挙句、最終的に守保は守ってくれる大人に言い出せなくて、こういう形をとるだけ。証拠も何もないし、また同じようなあった時は次は伝えるって、知られたくない気持ちを残したまま結論に至った。
何かあった時ってさ、本当にある確率だってあるのに、守保はたった一人だけに精いっぱいの嘘をついて、起こった出来事をできるだけ早く過去に置いて行こうとしているのが伝わった。