青白磁のエンドロール




 実際頭であれこれ考えていても、いつも一定のテンションで、何考えているのか分からないって言われる自分に対し、きっと守保も同じように思っていても、直接口に出すことなくいつも笑っている。

 そう、結局は相手の気遣いによるものだとしても、毎日ずっと盛り上がってばかりの輪を抜け出し、守保と個人的に関わりを持つことによって、少し気が抜けるような感覚を実際得ていた。

 長時間話すことはなくとも、あの件があってから状況や、守保の気持ちの面、それからどうでもいいような世間話を少し。

 今日までちょこちょこ、不安もあり自分が声をかけていて、守保はその度にありがとうって言ってくれていたし、嫌がっているような素振りは全く感じなかった。





< 51 / 672 >

この作品をシェア

pagetop