青白磁のエンドロール






 疲れさせている。

 事情もあったし、疲れてるって言われて、違うよって言い返せなかった。

 善意を受け取り、いつまでも乗っかって、相手に無理をさせていた……?

「これホント、友達だから見てて分かるんだよ。好きとか嫌いとかじゃなくて、疲れてる」

 受験勉強に縛られた月日が終わりを迎え、やっと楽になった状況である。もういいでしょ、コバさんは諭すように笑った。

「それに違うでしょ。青鷹と守保さんがって。絶対違う」

 コバさんの思いを黙って聞くうちに、反論できた箇所にも言い返せず、聞いてるだけの私の態度に彼女は笑い、そして怒った。







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