青白磁のエンドロール
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「初めて聞く内容ばかりで、ごめん俺何も知らずに最低だ」
再び巨大手毬が正面に見える特等席のベンチに座り、青鷹君と手を繋ぐ。
何かもを話したわけじゃない。やっぱり青鷹君とコバさんは今でも友達だし、友達を全否定されたくもないと思う。ただ、嫌だったって気持ちは、伝えた。
動画のコメントを書き込んだ相手がコバさんだった事実、彼女が長文の誉め言葉を書いた意味を、青鷹君はやたらぼやかして伝えたが……だよね、おそらく高校の時のようにイライラさせたのだ。
しかし、誹謗中傷でないキラキラの絵文字付きのカラフルな文章だと、やはりどこか憎めない。
この件を私にどう伝えるべきなのか、伏せておいた方がいいのか……そういうのがあり、青鷹君は会おうと誘えなかったって。