青白磁のエンドロール
私は薄っぺらい笑顔を浮かべるのが癖で、得意で、この笑顔が嫌いだって散々言われた後に、この笑顔を生かしたフロントの仕事に就いた。
気持ちの良い接客、良い笑顔ですね。就職して初めて笑顔を大きく評価してもらえた、あの何でもない平日の夕暮れ。この笑顔が役に立つんだって分かったら、すごく嬉しかった。
嬉しい内容も、悲しい・腹立たしい内容も話すうちに、怖い顔つきになっていないかハッとすると、青鷹君が優しく私の名前を呼ぶ。
いいんだよ。頷き、優しく笑った。