青白磁のエンドロール
高校三年生の青鷹君が思い考えていた感情も、くしゃくしゃに絡まっていた糸を解くよう、声と思いを重ね、その間も手を繋いだまま、気持ちはすぐ傍にある。
さっきの電話はやはりコバさんからだった。食事の誘いの電話だったらしいが、コバさんの他にもう一人ニシさんという友達も一緒のようだった。
「コバと二人はあり得ない。ニシはコバと幼馴染でさ、コバに言いたいことズバズバ言う性格なんよ。今日はニシに愚痴って、クソみたいに責められそうな気するけど」
「……二人じゃなかったんだね」
「本音を言うと、もうコバと個人的に会う必要ないって思ってる。冷たいかな」