青白磁のエンドロール
最終章 『サファイアブルー1.1』





~守保 ちせ~

「ちせ、お待たせ」

五つのチーズケーキと、チーズドリンクを乗せた大きなトレーを手に持った青鷹君が、笑顔で奥から歩いて来た。

「すごい……チーズ尽くしだね」

「ホント。やーどれも食べてみたいな」

 私たちが初デートに選んだ場所は、一時間南に下った場所にあるL県である。

 日曜日、特急電車に揺られ、田舎の風景から街並みが徐々に変化する様子を二人で眺める時間が、朝から既に幸せだった。

 現在、決め手となったチーズケーキ専門店にいる。たっぷり甘さのある物から、おつまみ系まで揃うチーズケーキ。果たして味は──








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