青白磁のエンドロール
お店での話をすると、青鷹君は優しい表情で微笑む。付き合い初めてよく見る表情だな……。
「ほら、初デートだし……」
だから気合を入れた、とは流石に恥ずかしい、言えない。
「初デートだからって、なんなん可愛いなー」
関係性と一緒に青鷹君が大きく変化し、愛情表現が苦手そうな感じさえしていたから、こういうの……意外だった。
「いつものちせも好きだよ。年越しの雪だるまファッションも良かったな」
「雪だるまって……」
「何着てても可愛いな。でも、考えてくれてありがとう」
青鷹君がニコニコしているから、良かったと思おう。これまで何も言い合っていなかった誉め言葉が……嬉しい。照れる。