青白磁のエンドロール






 お店での話をすると、青鷹君は優しい表情で微笑む。付き合い初めてよく見る表情だな……。

「ほら、初デートだし……」

 だから気合を入れた、とは流石に恥ずかしい、言えない。

「初デートだからって、なんなん可愛いなー」

 関係性と一緒に青鷹君が大きく変化し、愛情表現が苦手そうな感じさえしていたから、こういうの……意外だった。

「いつものちせも好きだよ。年越しの雪だるまファッションも良かったな」

「雪だるまって……」

「何着てても可愛いな。でも、考えてくれてありがとう」

 青鷹君がニコニコしているから、良かったと思おう。これまで何も言い合っていなかった誉め言葉が……嬉しい。照れる。







< 529 / 672 >

この作品をシェア

pagetop