青白磁のエンドロール






 ──そしてようやく迎えた、センター試験二日目。

 最終科目、時間配分ミスによりボロボロの状態で終えてしまい、青くなるようにスーッと全身の熱が引いてゆく。

 さっきのは、ヤバかった。

 いや、ヤバかった、じゃなくて、終わったかも。

 他でフォローできても、これは流石に……。

 夕方、試験会場になっていた福祉大学を後にすると、浮かない気分でバス停を目指す。

 雪がパラパラ降っている。手袋をしていない指先の尋常じゃない冷えは、おそらく違う所からも来ているんだと思う。





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