青白磁のエンドロール





 頑張ったし、別にスベたって、誰にも激怒されない。

 けど、来年から自分の住む場所が、大きく左右されるのだ。

 今いる遠方の地で大学生になるのか、地元に近い地域まで帰るのか。どうなるかな……。

 それぞれの生活をイメージしながら歩道橋を通り過ぎようといると、結構大きな声で名前を呼ぶ声が聞こえた。

 自分の名前ではない。

 でもハッと顔を上げると、歩道橋の右上にサトナカがいて、呼ばれた守保がサトナカを振り返っていた。





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