青白磁のエンドロール






 ちせに違いない。

 最後に青鷹って名前を書いてくれたちせとは、もう会えない。

 連絡先も知らないし、とんでもない状況で限定の日々を終えてしまった。

 悔しく悲しく、一番は申し訳ないのに、素直になれなくて、あの時ダメでも……自分はこう思ってるから大学に行っても連絡を取りたいって、良かったら連絡先を教えてくれない? そう言えば良かったものの。

 結局はプライドが高くて、だったらもういい。投げやりになって失ったのだ。





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