青白磁のエンドロール
この場に150名を超える人数がいて、もちろん知らない顔ばかり。他のスクール関係者と世間話や情報交換をするわけでなく、そもそも一緒に来た同じスクールのコーチたちとも大して打ち解けられていない。
子供の頃からずっと続けていた水泳、結果活かせて大きく安定した会社に就職できたと思う。だから頑張るために、この研修は必要なのだろう。
海辺の街にある四年大学を卒業後、Sグループに就職をし、ビックリするくらい遥か遠くのスクールに所属することになり、新しい毎日が待っていた。
かなり遠くに来た割に、住んでいるのは田んぼばかりの田舎町。でも、虫は多いし遊ぶ場所も何もない場所だけど、のんびりしていてゆったりしているから、割合良いのかも。と、満足していた。