青白磁のエンドロール
絶対的に、ずーっと永遠この田舎町にいるわけじゃない。
でも、先のことをどう考えても何も分からないわけだし、今は今。ここで目の前にある仕事をし、日々の生活を淡々と送る。それだけだった。
「あれ、南浦先生、アルコール苦手でしたっけ」
「あ、いえ。飲めます」
どうやらグラスを持ったまま固まっていたらしく、数歳年上の男性コーチに尋ねられて、ゴクリ苦いビールを飲み込む。
仕事終わりのビールにカァッ……! となるような快感は得ていないが、まぁ美味しいのかも。とは思う。