青白磁のエンドロール






 興味を持つことに、周りに対する引け目を感じず、知りたいって話せる。

 あくまで私の四年間の場合で言うと、苦しいことよりも楽しいことの数が、圧倒的に多かったのだ。

 だから私は、この海の街、O街が大好きなんだ。







 懐かしく振り返るのは、地元で過ごした苦い時間じゃなく、この地の思い出ばかりになったら良いのにな……。



 今日が終われば、明日はお休み。毎週水曜と日曜、連休じゃない生活にももう慣れっこである。気を引き締めて、電話やスクールバスからの連絡を取りながら、ガヤガヤ現れる小学生を送り出して、今日も無事に一日が終わりを告げそうだった。




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