青白磁のエンドロール




 ジャージに着替えると打刻を済ませ、フロントの小さなパソコン画面を覗き込むと、小走りするような足音がパタパタ近づいて来た。

「守保さん、おはようございます。ねぇ今日から新しい先生……」

 右手に除菌スプレーと左に白い布巾、せかせか掃除を終えてきたのは、午前中パートをしているリュウさん。

 定年後からここで働いている、朝イチ出勤のリュウさんと自分が、午前中フロント業務を受け持っていて、リュウさんは明るくて世間話等もしやすい。

「やっぱり……今日から。もう来てらっしゃるんですか?」

「えぇ、支配人が機械室を案内してるみたいですよ」





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