青白磁のエンドロール





「うん……だったね」

「やっぱ、だよな」

 濡れた髪に触れる青鷹君は、再び私を見下ろす。

 当時やけに温度の低かった瞳が、昼間は弾けるように煌めていたのに、今は外気に触れ冷えている。それでも、気を遣うように小さく笑っているのが伝わった。

「久しぶり」

「うん、久しぶりだね。……元気だった?」





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