全て彼女の独白による手記のような形で綴られた彼女と彼と男爵令嬢の一幕。
もう、お見事としか言えないほど、数ページの劇的な起承転結を詰め込まれた短編小説でした!!
真白様の作品だからこそ、彼女も彼も、奪い捨てた男爵令嬢でさえも、悪人には思えない。
だってどの視点から見ても、生きるために必要な事を追い縋っただけにも見えるし、
深淵を覗くような憎しみと執着に思えるのに、究極の純愛にも見えてしまう儚さが素晴らしいです。
真白様の作品はまず、間違いなく読み応えと読了感が素晴らしく秀逸です!!
短編も長編も、真白様の作品なら隅から隅まで拝読しちゃいます〜今作もありがとうございました✨✨