キス、しよっか?
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結局、村主くんに1人で、
国語準備室に向かわせてしまったこと。
なぜか、
そのことばかり頭から離れなくて。
そのまま、
あっという間に放課後になった。
「結音は、この住所に行く.........と、」
今は、ママたちのことを、
杏里ちゃんに話し終えたところで。
「ぅ、うん。そういうこと、なの、」
未だに〝誰の〟家か?が、
分からないから、不安に思っていると...............
「なーんか、この住所、見たことある?
というか、噂?になってる気もする」
そんなことを言い出す杏里ちゃん。
「えっ、えぇっ!?」
杏里ちゃんの発言に、
思わず大きな声を上げたところで。