キス、しよっか?


***



結局、村主くんに1人で、
国語準備室に向かわせてしまったこと。



なぜか、
そのことばかり頭から離れなくて。



そのまま、
あっという間に放課後になった。



「結音は、この住所に行く.........と、」



今は、ママたちのことを、
杏里ちゃんに話し終えたところで。



「ぅ、うん。そういうこと、なの、」



未だに〝誰の〟家か?が、
分からないから、不安に思っていると...............



「なーんか、この住所、見たことある?
というか、噂?になってる気もする」



そんなことを言い出す杏里ちゃん。



「えっ、えぇっ!?」



杏里ちゃんの発言に、
思わず大きな声を上げたところで。


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