キス、しよっか？

恥ずかしくなって、俯いていると。



「ふっ。まぁ、良いけど食べよ？」



村主くんの優しい声が聞こえてきて。



思わず、ドキッとしてしまった私。



「...............っ、い、いただき、ますっ、」



そのドキドキを隠すかのように、
手を合わせて言葉を放った。



そのとき、食卓テーブルの、
真ん中に置かれた〝ソース〟に目が入って。



──────〝ソース〟に手を伸ばした瞬間。



「.........っ、え？」

「.........っ、は？」



私と村主くんの声と、
〝ソース〟に伸ばした手が重なって。



思わず、ビックリして目をぱちくり。