キス、しよっか?
「ぅ、ごめんなさいっ。話し慣れてなくて、」
とりあえずで、瀬那くんに謝ると。
瀬那くんは...........................
「いや、それは良いんだけどさ、
やっぱ、今しか〝チャンス〟ないと思って」
私の言葉なんかスルーで、
〝チャンス〟を強調して言う瀬那くん。
「ちゃ、チャンス?」
瀬那くんの言葉に、
問いかけながら首を傾げると。
「うん。これ、川島に渡して欲しくって」
瀬那くんが、
そう言って差し出して来たのは...............
「..................手紙?」
瀬那くんから差し出されたもの。
それは、女の子が使うような、
可愛らしい封筒に入った〝手紙〟で。