キス、しよっか?
「.........小栗、さ、」
ほんと、急に私の名前を呼ぶ村主くん。
「.........ぅ、なんで、しょうか、?」
なんか、説教でもされそうな、
重い雰囲気に緊張しながら言葉を出すと。
「瀬那のこと、好きなの?」
聞こえて来たのは、
耳を疑っちゃうような言葉。
「うぇ?なっ、なんで?」
ビックリして、
変な声が出てしまいながら問いかけると。
「あーー、いや、ごめん。
今朝見たから、〝ラブレター〟貰ってんの、」
謝りながらも、
素直に答えてくれた村主くん。
見られてたのは少し驚いたけど、
村主くんには誤解して欲しくなくって。
「ぅ、あれは、そのっ、たっ、
頼まれただけで、私宛てじゃないです!」
そう、ハッキリ伝える言葉を出した私。