キス、しよっか?



すると〝何〟を思っていたのか村主くんは。



「...............っ、まじ、焦ったんだけど、」



そう言って、椅子から降りて、
床にしゃがみ込んでしまった。



「え、えぇっ、どうしたの!?」



ビックリして慌てて村主くんの近くに行くと。



──────ギュッと、
私の手を握って来た村主くんは...............



「......、小栗が名前呼ぶの、瀬那ぐらいだから」



私が手を握られたことを、
突っ込む前にそう言って落ち込んでる?様子。



手を握られたことによるドキドキで、
なんて言っていいか頭が回らなくって。



「ぅ、それは.........その、正反対、だからっ、」



私が普段から思っていることを伝えると。


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