キス、しよっか?



──────ちゅっ。



と、頬に触れた温もり。



「〜っ、村主くんっ!いきなりっ、」



ビックリして村主くんの方を向くと。



「ごめん。付き合ってないのに、
我慢出来なかった。結音のこと好きだから」



私の目をしっかり見て、
そう言う村主くんの目は熱くて.........



村主くんの近くに、
〝他の女の子〟がいるとか。



自然と想像すると、モヤモヤする私がいて。



「〝恋〟は分かんないけど、
村主くんの近くに、誰かいるのは、イヤ、」



思ったことをそのまま口に出すと。



「...............、結音。僕と付き合って」



村主くんからその言葉が聞こえて来て。



合図になるように、思わず、
ぎゅっと、村主くんに抱きついた。


< 49 / 51 >

この作品をシェア

pagetop