キス、しよっか?
──────ちゅっ。
と、頬に触れた温もり。
「〜っ、村主くんっ!いきなりっ、」
ビックリして村主くんの方を向くと。
「ごめん。付き合ってないのに、
我慢出来なかった。結音のこと好きだから」
私の目をしっかり見て、
そう言う村主くんの目は熱くて.........
村主くんの近くに、
〝他の女の子〟がいるとか。
自然と想像すると、モヤモヤする私がいて。
「〝恋〟は分かんないけど、
村主くんの近くに、誰かいるのは、イヤ、」
思ったことをそのまま口に出すと。
「...............、結音。僕と付き合って」
村主くんからその言葉が聞こえて来て。
合図になるように、思わず、
ぎゅっと、村主くんに抱きついた。