ファーストキスは先生と


***



「...............ん、いま、なんじ、」



ベッドに入ってから、何時間経っただろう?



まだ、目覚めたばかりで、
重たい瞼をゆっくり開けると...............



「ん。20時くらい」



私の部屋にいるハズのない、
背中が見えると共に、声が聞こえて。



「.........っ、なんで!?」



勢いよく起き上がって、
驚きのあまり、瞬きをパチパチする。



すると........................



「いや、あんまりメシ食ってなかったし
杏里のこと、心配だから起きんの待ってた」



驚く私とは正反対で、
サラッと言ってのける爽やかな顔。


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