不運な令嬢の、二度目の恋。
――俺が彼女と出会ったのは、大学生の時だ。
まだ高校三年生で可愛くて初々しくて、でも身分のあるお嬢様という雰囲気はあったから好きになってはいけないと蓋をした。
図書館で会うようになって、学校内のカフェテリアであったりして話をしていくうちに蓋をしていた感情が溢れ出して思わず好きだと言ってしまった。梨菜ちゃんは戸惑いながらもオッケーしてくれて恋人同士になり、将来を考えるようになった。
そんな時、梨菜ちゃんから自分の身分について話をされ「必ず説得するから」と言われ俺はなぜか「わかった」と答えてしまい……その数日後、彼女と連絡が取れなくなった。