不運な令嬢の、二度目の恋。
「旦那様はそんなことはさせません。奥様もです。何の用かまでは存じ上げませんが、私は話をしたいから呼んできてほしいと頼まれただけですので」
「そう。わかったわ。準備するから待っていて」
「かしこまりました」
私は急いで私服に着替える。閉じ込められていた時も、一応はパジャマと日中の服をちゃんと分けていたためすぐに出てくる。
クローゼットから深緑色のワンピースを着て髪を整えてさっきの執事に声をかけた。