不運な令嬢の、二度目の恋。
お見合い
外に出て数日。私は、来たるお見合いの日までに色々な準備に追われていた。
まず最初に来たのは伸びに伸びた髪を切って整えるため美容院に行った。数年切らなかったわけではないけど、ほとんど手入れがしていなかったからとカットの他にヘッドスパやら髪のケアもしてもらった。その後は、洋服を買いに百貨店に行った。
「……礼儀作法は、完璧ですねぇ」
「ありがとうございます」
一度身についたものは忘れないのか、ずっとやってなかったことなのにできるだなんて思わなかったが。
怒涛な毎日を過ごしていき――一ヶ月が経って私は、お見合い当日を迎えた。