妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】
 その夜、食事を終えてお風呂も済ませた私たちは、早々にベッドの上に居た。

 それは勿論早く寝る為では無くて、昨夜の宣言通り百瀬くんに抱かれる為。

 今日はもう初めからエッチをすると決まっているからお互いに服は着ていなくて、百瀬くんは上半身裸にボクサーパンツを履いただけの姿で、私はシースルー素材で透け感のある淡いピンク色のベビードールと下着を身に纏っている。

「亜夢、こんな下着持ってたっけ?」
「……ううん、この旅行の為に……新調したの……」
「へぇ? それは俺に見せる為にって事でいいの?」

 改めて確認されると、何だか凄く恥ずかしくなってしまった私は「うん、そうだよ……」と答えながら思わず下を向く。

「そっか、それは嬉しいなぁ。それじゃ、すぐに脱がせちゃうのは勿体無いね」

 そんな私をよそに百瀬くんは嬉しそうに口にしながら私へ手を伸ばしてくると、布越しから胸の頂きに触れてくる。

「ッん……」
「何か、裸よりも興奮するね、こういう下着って。なんて言うのかな、見えそうで見えない感じが良いんだよね」
「っん、……ゃ、」

 もう片方の手で腕を掴まれ、逃げられない私の身体を食い入るように見つめる彼のその視線が物凄く熱く感じてしまう。

「今日のウエディングドレス姿の亜夢も可愛かったし綺麗だったけど、こういうエロい下着姿の亜夢も可愛くて綺麗で……俺は好きだな」

 獲物を捉えるような瞳で見つめながら布越に身体を探るように優しく触れてくる百瀬くん。

 たったそれだけで既に私の身体は火照り、子宮は疼き、もっと触れて欲しい、もっと強引にされたいなんて思っている。

 そんな私の気持ちを知ってか知らずか、百瀬くんは相変わらず布越しに指で身体の至る所を刺激してくるだけで、それ以上は何もしない。

 多分彼は、私から何かアクションを起こす事を期待しているのだと思った。

 これ以上の事をして欲しいなら積極的に何かして来てという事なのだ。

 それに気付いた私は消え入りそうな声で、

「百瀬、くん……そんなに優しく……じゃなくて、もう少し……強引に、して?」

 優しく撫でるだけではなくて、もう少し強引に迫って来て欲しい事を告げていた。
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